TOP > オーケストラについて > 創設者サー・ゲオルク・ショルティ
© Decca Photo: Terry O'Neill
1912年生まれ。ブダペストのリスト音楽院にて、ピアノと作曲をドホナーニ、コダーイ、バルトークに師事。シカゴ交響楽団をはじめ、ロイヤル・オペラ・ハウス、パリ管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団など世界に名だたるオーケストラやオペラ・ハウスの音楽監督を務め、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」をはじめとする、今日でも最高水準とされる数々の録音を残した、20世紀を代表する指揮者の一人である。
ショルティは晩年、バッキンガム宮殿で開催された「ショルティ80歳記念演奏会」をきっかけに「ワールド・オーケストラ・フォア・ピース」の構想を抱き、3年後にジュネーブで開催された「国連50周年記念演奏会」で、その構想を実現させた。青年時代に経験した第2次世界大戦を通して、音楽家が政治家に国際協力の在り方を示すことができる、と考えるに至り、第1回目の演奏会でこの信念を証明した。しかし、バーデン=バーデンでの第2回目の演奏会を待たず、1997年9月に急逝した。